2023
年調査結果
ティア別の結果
調査によって報告された進捗状況に基づいて、企業は A から D までのティアに分類されました。なお、Sinergia Animalは、各社の報告された進捗状況について監査を行っていません。ここに記載された数値は、各企業から提供された情報に基づいています。
A
ティア
56 社がアジアまたはアジア各国でのケージフリー卵 100%調達に完全移行しました。これらの企業の多くは、既に前年度に完全移行しているため、今年の調査では連絡を取っていませんが、いずれにせよ、その功績を称えることは非常に重要だと考えています。ただし、今年完全移行したMediterranea Restaurant by Chef KamilとPizza Express Indonesiaは例外です。
B
ティア
20社が期限を明確に定めた公約を掲げ、アジアまたは国内におけるケージフリー方針の実施状況を共有しています。進捗率は0%から99%までです。
C
ティア
31社がケージフリー卵の公約を掲げ、ケージフリーの進捗状況を共有していますが、地域や全国的な進捗情報が不足しています。
*
*Starbucks(スターバックス)のケージフリーへの取り組みは、直営店にのみ適用されます。アジアでは、日本および中国の店舗にのみ適用されます。
D
ティア
13社がケージフリーの公約を掲げていますが、世界的、地域的、全国的な進捗状況についての報告はありません。
*
*Subway(サブウェイ)は、進捗状況を報告しておらず、インド、インドネシア、日本についてはコミットメントしていません。
企業の進歩
インドネシアからはMediterranea Restaurant by Chef KamilとPizza Expressの2社が100%ケージフリー卵への移行に成功し、M&S、Hain Celestial Group、Danoneなど他の55社と共にティアAにランクインしました
また、2022年に調査した企業の26.7%(45社中12社)が、今年からティアBにランクアップしました(Minor Food、Minor Hotels、Pizza Express、Compass Group、AutoGrill HMSHost、Hilton、Hyatt、ISS World、Radisson Hotel group、RBI、Unilever)。
現在、下位カテゴリーに属する企業は少数: ティアC企業は、2022年の54%から2023年には47.7%に減少しました(Grupo Bimbo、Kempinski、Mandarin Oriental、McCormick、Puratos)。ティアDは、同期間に進捗を報告した企業全体の30%から20%に減少しています。
その他の主要データ
本レポートで評価された企業数が最も多かった業界はホテルで、ケージフリーのコミットメントの31.8%を占めました。2位はレストランで21.2%、3位は製造業で18.2%。4位はカフェ・ベーカリーで12.1%、5位は外食産業で7.6%、6位は小売業で6.1%、3位は旅行・観光業で3%でした。
課題
ケージフリーへの移行を妨げる障害として最も頻繁に挙げられた理由のいくつかは次の通りです:
サプライチェーンの混乱:鳥インフルエンザは、依然として世界的に鶏卵の供給源と入手可能性に影響を及ぼしており、日本および中国を含む特定の市場におけるケージフリー卵製品の入手可能性に影響を与えています。また、新型コロナウイルスのパンデミックも、サプライチェーン、オペレーション、製品の入手可能性に影響を与えたと指摘されています。
バタリーケージ卵に比べてケージフリー卵の高いコストと、消費者がその追加料金を支払う意欲の低さが関係しています。
ケージフリー認証を持つサプライヤーは限られています。
多様な地理的地域で運営するさまざまなパートナーからの卵の使用データを収集し、統合することは、進捗の世界平均を計算する際に課題を提起する可能性があります。
飼料コストの上昇;農家は市場の不確実性が高いため、新しい農場への投資に消極的になっています。